坐骨 神経痛 と は。 坐骨神経痛の治し方

坐骨神経痛とは 原因と対策

坐骨 神経痛 と は

文/川口陽海 病院では医師から、『腰痛を治すには運動しましょう!ストレッチが良いですよ』などのアドバイスをされることがあります。 しかし、どんな運動やストレッチが良いのか具体的な指導がなく、わからなくて困った経験はありませんか? また、WEBで検索するとたくさんの記事や動画などが出てきて、どれが自分に合うものか、やってよいのかどうかわからず、さらに混乱してしまいます。 下手にやってかえって悪化してしまうのも怖いし、はじめるのに躊躇してしまうかもしれません。 そのお気持ちは良くわかります。 ひと口に腰痛・坐骨神経痛と言っても、人によって症状は千差万別ですから、どのようなストレッチが適しているのかは文字通り一人ひとり違うのです。 筆者のでは、一人ひとりの症状にあったストレッチやエクササイズを指導していますが、どのようなストレッチが適しているか、次のような基準で判断しています。 1.痛みが出る部位 2.痛みの出る動き、痛みがやわらぐ動き 3.ストレッチをしている時や、した後の感覚 この3つです。 このうち 1.痛みが出る部位 と 3.ストレッチをしている時、した後の感覚は、腰痛の方自身でも判断ができると思いますので、今回はその方法をお伝えしたいと思います。 なぜストレッチで腰痛・坐骨神経痛が改善するのか? そもそも、なぜストレッチで腰痛や坐骨神経痛が改善するのでしょうか? 腰痛や坐骨神経痛の原因には様々なものがあります。 例えば、病院では椎間板ヘルニアや腰椎分離すべり症など、背骨の異常や神経の圧迫が原因とされることがあります。 しかしそれ以上に多いのが、実は筋肉が原因の腰痛です。 過労や長時間同じ姿勢で座りっぱなし、または立ちっぱなし、睡眠不足、運動不足、ストレスなどがあると、筋肉がこり固まって血行不良をおこし、痛みをおこします。 これが腰や骨盤の周囲、脚などの筋肉におこると、腰痛や坐骨神経痛となるのです。 例えば、脊柱起立筋という背骨を支える筋肉がこり固まってしまうと、下の画像の赤いエリアのように、腰や殿部(お尻)に痛みをおこすことがあります。 本連載ではおなじみですが、このような筋肉由来の痛み症状を『筋筋膜性疼痛症候群(きんきんまくせいとうつうしょうこうぐん)』といいます。 ストレッチでこり固まった筋肉を伸ばし、ゆるめると、この『トリガーポイント』がゆるみ、血行が回復します。 そのために痛みが改善するのです。 『』について詳しくは、以下のページをご覧下さい。 ストレッチをしている時、した後の感覚 ストレッチをしている時、また、した後の感覚により、そのストレッチが適しているかある程度判断することができます。 このような感覚が生じる場合は、ストレッチをおこなわないでください。 ストレッチをする際の注意 ストレッチを安全に効果的におこなうためには、いくつか注意するべきことがあります。 ストレッチをする場所 ・安定した平らな場所を選び、リラックスした服装・姿勢でおこなってください。 ・布団やベッドの上では危ない場合があります。 無理に行なわない ・ストレッチは自分の身体の硬さにあわせておこなってください。 ・これからご紹介する画像などと同じようにできなくても構いません。 ・無理に行なうとかえって痛みが悪化してしまう場合があります。 以上の注意事項を良く理解しておこなってください。 それでは具体的なストレッチをご紹介していきます。 腰部の痛みを改善するストレッチ 腰部(ベルトラインの上)に痛みがある場合、原因になる筋肉とそのストレッチ方法には、次のようなものがあります。 【脊柱起立筋とそのストレッチ】 このような腰部の痛みを改善するストレッチは、以下のようにおこないます。 イスなどに腰かけ、脚をやや開きます。 膝の間に頭を入れるようにして、上半身を前に倒していきます。 この時に、背中は大きく丸めず、股関節から体を倒すようにしてください。 図では手のひらを床につけていますが、そこまでできなくても可能なところまで前に屈めてみましょう。 そのまま力を抜いて深呼吸しながら、30秒~1分ほどストレッチします。 そしてゆっくりと上半身をおこして戻ります。 これを2~3回繰り返します。 この動作をすることに怖さがある場合は、少しずつゆっくりやってみてください。 【腸腰筋】 このような腰部の痛みを改善するストレッチは、以下のようにおこないます。 軽く足を開いて立ち、骨盤に手を当て、骨盤を前に押し出すようにしながら身体を軽く反らし、ゆっくり戻します。 この時に、腰だけを反らさずに、脚から身体全体を反らすような意識でおこないます。 はじめは小さく反らすだけで良いので、楽~に軽く何度か繰り返してみましょう。 やっているうちに段々大きく反らせるようになるかもしれませんが、無理せず気持ちよい程度におこなってください。 この動作をすることに怖さがある場合は、少しずつゆっくりやってみてください。 殿部の痛みを改善するストレッチ 殿部(ベルトラインの下)に痛みがある場合、原因になる筋肉とそのストレッチ方法には、次のようなものがあります。 【腰方形筋】 このような部位の痛みを改善するストレッチは、以下のようにおこないます。 仰向けから片膝を胸に引き寄せ、その膝を反対に倒して腰をひねるようにストレッチします。 適度に腰からお尻の筋肉が伸びたところで止め、そのまま力を抜いて深呼吸しながら、30秒~1分ほどストレッチします。 そしてゆっくりと脚を戻して仰向けに戻ります。 次に反対側も同じようにおこなってみましょう。 これを2~3回繰り返します。 この動作をすることに怖さがある場合は、少しずつゆっくりやってみてください。 【中殿筋】 【大殿筋】 このような殿部の痛みを改善するストレッチは、以下のようにおこないます。 足の裏がしっかりつく高さのイスに、やや浅めに腰かけます。 片方の足首を、反対の膝に乗せます。 そのまま上半身を股関節から前に倒します。 背中や腰は丸め過ぎず、胸を脚に近づけるようにしていきます。 適度にお尻の筋肉が伸びたところで止め、楽に深呼吸しながら力を抜き、30秒~1分ほど伸ばします。 終わったら上半身をゆっくり戻し、反対の足も同じようにおこないます。 これを片側2~3回ずつおこなってみましょう。 脚(ももの裏側)の痛みを改善するストレッチ 脚(ももの裏側)に痛みがある場合、原因になる筋肉とそのストレッチ方法には、次のようなものがあります。 【ハムストリング】 このストレッチでは、バスタオルなどを使用します。 仰向けになり、バスタオルを片脚のつま先あたりにかけます。 そこからバスタオルを引っ張るようにして脚を上に伸ばしていきます。 適度に腿裏からアキレス腱が伸びたところで止め、楽に深呼吸しながら力を抜き、30秒~1分ほど伸ばします。 終わったら脚をゆっくり戻し、反対の足も同じようにおこないます。 これを片側2~3回ずつおこなってみましょう。 また、膝の裏を両手で持つ方法や、座ってタオルで伸ばす方法などもありますので、次の画像を参考におこなってみましょう。 また腰の痛みをやわらげるストレッチについては、本連載で以前詳しく記事にしております。 よろしければそちらもぜひご覧いただき、参考になさってください。 その他以下の記事で様々な腰痛改善エクササイズをご紹介しております。 ぜひお読みください。 文・指導/川口陽海 厚生労働大臣認定鍼灸師。 腰痛トレーニング研究所代表。 治療家として20年以上活動、のべ1万人以上を治療。 自身が椎間板へルニアと診断され18年以上腰痛坐骨神経痛に苦しんだが、様々な治療、トレーニング、心理療法などを研究し、独自の治療メソッドを確立し完治する。 現在新宿区四谷にて腰痛・坐骨神経痛を専門に治療にあたっている。 【腰痛トレーニング研究所/さくら治療院】 東京都新宿区四谷2-14-9森田屋ビル301 TEL:03-6457-8616.

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腰痛・坐骨神経痛の改善はストレッチから! 痛む部位別にわかる簡単ストレッチ【川口陽海の腰痛改善教室 第28回】

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(1)運動神経 脳から指令を送り、体の各部位を動かす神経 (2)知覚神経 痛みや温度などの感覚を、皮膚、筋肉、関節を介して中枢に伝える神経 (3)自律神経 意志とは無関係に、内臓、血管、腺などの機能を調整する神経 私たちの下肢が自由に動かせたり、バランスよく歩く事が出来るのは、末梢神経である「坐骨神経」がしっかり働いてくれるおかげなのです。 その為、何らかの原因でこの坐骨神経に問題が生じると、この神経の通り道でもある、おしりから下肢にかけて痛みが引き起こされるのです。 なかでも特に多い病名は「腰部脊柱管狭窄症」(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)と「腰椎椎間板ヘルニア」(ついかんばんヘルニア)です。 (1)腰部脊柱管狭窄症による坐骨神経痛 =年代 腰部脊柱管狭窄症は、50歳以上の中高年に多いが、もともと脊柱管が狭い人は30~40代で症状が出る人もいる。 =坐骨神経痛の原因 加齢により脊柱管が狭くなる事で神経根や馬尾を圧迫し、坐骨神経痛が引き起こされる。 =痛みの特徴 体を後ろに反らせると脊柱管がさらに狭くなり神経などを圧迫するため、 ・高いところのものを取る動作 ・腰をひねる動作 ・背筋を伸ばす動作 などは痛みが出たり、痛みが強くなるのが特徴。 逆に、前かがみになると脊柱管が広がるため、自転車の運転や、靴下を履くなどの動作は比較的楽に行える。 (2)腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛 =年代 腰椎椎間板ヘルニアは、20代が最も多く続いて30~40代、次に10代の若い人に多い。 =坐骨神経痛の原因 椎間板がつぶれて飛び出す事で、腰椎の神経を圧迫し坐骨神経痛が起こる。 =痛みの特徴 前かがみになると痛みが出やすい ・あぐらや横座り ・中腰で行う動作 ・猫背の姿勢 などは腰への負担が大きく、椎間板が飛び出しやすくなり痛みが出る。 「腰部脊柱管狭窄症」「腰椎椎間板ヘルニア」は主な病気としてご紹介しましたが、他にも骨粗鬆症(こつそしょうしょう)や腰椎圧迫骨折、腰椎分離症、脊椎カリエス、腰椎分離すべり症、化膿性脊椎炎、なども坐骨神経痛の原因となる病気だと言われています。 筋肉の衰えが坐骨神経痛の原因にも! 筋肉量は20代をピークに減少していきますが、中でも最も衰えが早いのは下肢の筋肉。 上肢や体幹よりも早く、大きく減少していきます。 実は比較的軽症の坐骨神経痛の場合、おしりの筋肉の衰えが原因になっている事が分かっているのです。 おしりの筋肉は… ・坐骨神経を保護する ・坐骨神経に栄養を供給する血管を守る ・坐骨神経を冷えから守り血流を維持する という役割があります。 そのため軽度の坐骨神経痛であれば、筋肉をつける事である程度改善できます。 また足腰の筋力低下は坐骨神経痛になるだけでなく、ロコモティブシンドロームや肥満の原因にもなりかねません。 ロコモティブシンドロームを放置すると、足腰が衰え要介護状態になる危険性があります。 7つのロコチェック 1つでもあてはまると、ロコモティブシンドロームの心配があります。 すこし大変かもしれませんが、こうした悪循環を防ぐためにも痛みがひどくなる前に、運動療法で下肢の筋肉をしっかりつけ、改善や予防を心がけるよう努力しましょう。 坐骨神経痛の治療法には「保存療法」と「手術療法」があります。 「保存療法」は、手術以外の治療方法で種類も多様にあり、生活習慣やライフスタイルに合わせて行っていきます。 (1)物理療法 ・温熱療法 ・マッサージ療法 ・低周波電気療法 ・赤外線やマイクロ波による治療 ・骨盤牽引 これらは主に血行を良くし痛みをやわらげる治療法。 骨盤牽引は、患部を引っ張る事で椎間板にかかる圧力を弱め、痛みを改善する方法です。 (2)運動療法 体操やストレッチにより、筋肉の緊張を和らげ血行を良くし、痛みを改善する治療法。 徐々に運動の負荷を増やして行く事で、下肢に筋力がつき腰椎への負担が減ります。 手術後のリハビリとしても行われます。 (3)装具療法 コルセットなどで腰椎を支え、安定させる事で痛みを和らげる治療法。 腹圧をあげ腰椎を固定し、良い姿勢を保つ効果があるのですが、長期間使用すると筋力が低下してしまうおそれがあるので、1ヶ月程度を目安に利用します。 (4)薬物療法 薬物療法は、薬を使って痛みを和らげる治療法。 薬で疾患を治す事はできませんが、痛みが和らぐ事で気持ちが前向きになったり、活動的になれる事から、筋肉の低下を防ぐ事が期待できます。 (5)ブロック療法 局所麻酔や抗炎症剤を、神経の周りや神経へ直接注入する治療法。 痛みの伝達物質を一時的に遮断する事で強い痛みが緩和するだけでなく、自律神経の緊張も和らぐため血行が良くなり、体内で作られた痛み物質の排出も促されます。 坐骨神経痛の改善には治療や筋肉アップも大切ですが、腰の負担をやわらげる日常生活を心がける事も大切です。 腰に優しいライフスタイルは、それだけでしびれや痛みの緩和につながります。 腰部脊柱管狭窄症・腰椎椎間板ヘルニアの悪化を防ぐライフスタイル 【腰部脊柱管狭窄症の人は…】 腰を反らせる動作は痛みを強く感じますが、少し前かがみの姿勢になると神経の圧迫が軽くなるため、日々の生活を楽に行う事ができます。 また、前かがみの状態は転びやすいので注意が必要です。 杖やカートを利用したり、前かがみで乗れるよう調整した自転車を使うなど工夫する事で、安全に移動ができます。 就寝の際は横向きや、あおむけの場合はひざの下にクッションを入れる事で、腰への負担が軽減されます。 【腰椎椎間板ヘルニアの人は…】 前かがみの姿勢は椎間板にかかる圧力が強く、より痛みを感じるため前かがみにならないような工夫が必要です。 日常生活から坐骨神経痛の悪化を防ぐライフスタイル 【禁煙で血行改善】 坐骨神経痛の改善には、禁煙をする事も効果的です。 タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させ酸素や栄養の供給を阻害してしまう事から、椎間板の変形が進み、腰椎椎間板ヘルニアを悪化させてしまう原因となるのです。 禁煙によって血行が良くなると、筋肉の緊張やこわばりもほぐれ、痛みの原因物質の排出も促進され、痛みの改善につながります。 【自分にあった靴を選ぶ】 歩きにくい靴は姿勢を崩す原因になり、坐骨神経痛だけでなく腰痛や関節痛などの障害が起こります。 坐骨神経痛の方は、 ・ヒールが低く、なるべく紐靴で足の甲をしっかり支えられるタイプの靴 ・スニーカーの場合は、足の付け根あたりで曲がる靴底のものを選ぶ ・かかとをしっかり包み込んでくれるデザイン ・つま先に少しゆとりがあるもので、地面から2. 5~3. 5㎝上がっているもの 自分に合った歩きやすい靴を選ぶと、腰への負担が減り坐骨神経痛改善にも役立ちます。 もし自分がどのような靴を履けばよいか悩んでしまう時には、シューフィッターがいるお店で相談しながら選んでみるのも良いでしょう。 【買い物袋やかばんはバランス良く持つ】 どちらか一方に重心をかけ続ける事は、脊柱が傾き筋肉の動きをアンバランスにし、姿勢を崩す原因になりかねません。 日常生活で使うかばんや、買い物袋を持つ時は工夫をし、なるべく腰に負担をかけないようにしましょう。 重いかばんを持つ時には… ・ショルダーバッグやリュックのストラップは短めにする ・重い荷物を持つ時は左右に分けたり、持ち替えたりする ・カートを利用する リュックやショルダーバッグはストラップが長すぎると腰に負担がかかってしまうので、なるべく体にフィットするよう、ストラップを短めに調節します。 また、可能であれば左右に分けて荷物を持ったり、カートを利用するのも良いでしょう。 痛みがあると何事もおっくうになり、動かない事でさらに痛みが増すといった悪循環に陥る事も…。 日々の暮らしの見直しから、日常生活を快適に過ごせるよう心掛けましょう。

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坐骨神経痛の原因とは?症状や治療方法、予防方法も紹介!

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坐骨神経痛とは? 「坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)」とは、人間の身体の中で最も長くて太い末梢神経である「坐骨神経」が、さまざまな原因によって刺激や圧迫されることで現れる、痛みやしびれ、強い張りを感じるなどといった症状のことを言います。 坐骨神経は、腰の周辺から足のつま先まで伸びている神経であり、坐骨神経からさらに派生する神経を含めると、身体の広範囲を占めていることになるため、坐骨神経痛の症状は一部の部位のみではなく、広範囲に渡って痛みや痺れといった症状が現れることが多いです。 坐骨神経痛の症状は、多くの場合腰痛がきっかけで発症しますが、その次にお尻や太ももの裏側やスネ、つま先などに電気が走ったような鋭い痛みやピリピリとした痺れが現れたり、ひどい時には痛みや麻痺によって歩行障害を伴ってしまうこともあります。 また、坐骨神経痛ははっきりと原因特定できている場合には「症状」の1つとして扱われることが多く、たとえば「腰椎椎間板ヘルニア」という疾患が原因である場合は、「腰椎椎間板ヘルニア」が病名であり、「坐骨神経痛」が症状ということになります。 しかし検査を受診しても原因を特定できないという場合には、坐骨神経痛が「病名」となります。 坐骨神経痛の原因 坐骨神経痛の原因となる疾患には、どういったものがあるのかをご紹介します。 腰椎椎間板ヘルニア 背骨は椎体(ついたい)という骨で構成されていますが、この椎体と椎体の間には「椎間板」と呼ばれるクッションの働きを持つ軟骨が挟まっています。 この椎間板が何らかの理由で飛び出してしまったり、はみ出てしまった状態を「椎間板ヘルニア」と言い、腰の椎間板でこの椎間板ヘルニアが起こると、神経を圧迫して坐骨神経痛を引き起こしてしまいます。 腰椎椎間板ヘルニアは、特に前かがみや中腰といった中途半端な姿勢を長時間同じ状態で続けたり、重い荷物などをいきなり持ち上げた時などに発症する恐れがあります。 変形性腰椎症 腰椎という骨の形が変形することで、神経を圧迫して足のしびれや腰痛を引き起こすのが「変形性腰椎症」です。 この変形性腰椎症の原因となるのは、加齢、前かがみや中腰といった中途半端な同じ姿勢を長い間続けたり、運動などで過度な負担を腰にかけてしまうといったことが挙げられます。 変形性腰椎症は、脊柱管狭窄症の原因にもなるとされているので、気をつけるようにして下さい。 腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう) 背骨は身体を支える役割と同時に、脳から背骨に沿ってのびている神経(脊髄)を守るという役割を持っています。 この脊髄や馬尾神経が通っている背骨の隙間の名称を「脊柱管(せきちゅうかん)」と言い、この脊柱管が狭くなった状態のことを脊柱管狭窄症と呼び、腰の部分で発症すると「腰部脊柱管狭窄症」となるのです。 腰部脊柱管狭窄症を発症すると、馬尾神経などを圧迫して足のしびれや腰の痛みといった症状を引き起こし、こういった症状は50代以上の中高年に多く見られると言われています。 梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん) 梨状筋とは、お尻を横切るようにお尻の奥についている筋肉のことで、この梨状筋の中を通っている坐骨神経が、運動や外傷などによって圧迫されることで、痛みやしびれなどの症状が現れる状態のことを「梨状筋症候群」と言います。 以上の「腰椎椎間板ヘルニア」「変形性腰椎症」「腰部脊柱管狭窄症」「梨状筋症候群」といった疾患だけでなく、坐骨神経痛の原因となるものにはさまざまなものがあります。 腰椎分離症やすべり症、骨髄腫瘍や骨盤内腫瘍、喫煙やストレス、アルコール依存症といったものなども発症のきっかけとなることがあるので、基本的に誰もが発症する恐れのある疾患であると言えます。 坐骨神経痛の症状 坐骨神経痛は、主に50代以上の中高年に見られるケースが多く、鋭い痛みやしびれがお尻や太もも、ふくらはぎやすね、つま先にかけて現れたり、ふくらはぎが張っていたり、締め付け感を感じたり、冷感や灼熱感といったものを感じるといった症状が現れることが多いです。 このような症状は、たとえば太ももだけとかふくらはぎだけといった足の一部だけに強く感じるという場合もある一方で、腰やお尻からつま先までの全体に症状を強く感じるという場合もあります。 以下にさらに具体的な坐骨神経痛の症状をいくつかご紹介しますので、ご自身にこのような症状が見られる場合は坐骨神経痛の可能性があると考えるようにしてみて下さい。 腰やお尻、太ももやふくらはぎ、すね、足の先などの下肢に、しびれや痛みがある• 腰やお尻、下肢などを触ったときの感覚がおかしい• お尻の筋肉が冷えて固まっているという感覚がある• 腰痛があり、痛みだけでなくしびれや違和感がある• 腰痛を感じながらも、腰の痛みとは違う離れた部位にもしびれや違和感がある• 太ももの裏側やふくらはぎ、かかとなどにぴりぴりとしたしびれや痛みが、一時的ではなく継続して感じられる• 痛みやしびれ以外にも、だるさや冷感、チリチリと焼けるような痛みである灼熱感を感じる• 正座をしていた後のビリビリとしびれるような感覚を、足の裏で感じる• 足の裏の皮膚が厚みを増したような感覚が常にある• 足に力が入りにくくなる• 痛みを少しでも楽にするために、歩き方が以前よりもおかしくなっている• 足を動かしたり、ひねる動作や、前かがみや後ろ反りをすると、痛みやしびれが強くなったり、ひどい時には歩くことや身体を動かすということも困難に感じることがある• 左右の足の筋肉に差がある• しびれや痛み、違和感や麻痺によって、しゃがんだり座るという動作をつらく感じたり、排便や排尿に支障が出てしまっている 上記のような症状を感じた場合は、できるだけ早めに整形外科を受診するようにして下さい。 また、痛みやしびれが特にひどい方や、強い痛みやしびれを両足に感じているという方は、一刻も早く医師の診断を受けることを強くお勧めします。 病院では、レントゲンやCT、MRI撮影や触診などの他にも、「SLRテスト」や「ラセーグテスト」と呼ばれるもので症状をチェックしますが、これらは医師が行うものなので、くれぐれも自己判断で行うなどということはしないようにして下さい。 坐骨神経痛の治療について 原因や疾患に関わらず、坐骨神経痛の治療ではいきなり手術に及ぶということはなく、まず症状を和らげることを目指します。 手術以外の治療法を十分に施しても、痛みなどが軽減しないという場合や、直腸や膀胱などに障害が生じたという場合には、手術をする可能性について検討されることになります。 坐骨神経痛の治療法について、いくつかご紹介します。 薬物療法 坐骨神経痛の治療として多くの場合に用いられるのが、痛み止め効果のある「非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)」という薬になります。 「電撃痛」と呼ばれる発作的に生じる鋭い痛みやしびれなど、神経に関する痛みに対しては「神経障害性疼痛(とうつう)治療薬」が用いられることが多いのです。 血液を改善して症状を和らげる効果のある「血管拡張薬」や、緊張している筋肉を和らげることで症状を軽減する「筋緊張弛緩剤」なども薬物療法で用いられることがあります。 神経ブロック療法 痛みが神経に伝わるのをブロックするために、局部麻酔薬を用いる治療法を「神経ブロック療法」と呼んでいます。 この神経ブロック療法は、主に整形外科やペインクリニック、麻酔科などで実施されている治療法となります。 理学療法(リハビリテーション) マッサージや運動によって、身体機能や代謝機能などを改善する目的で実施される治療法になります。 認知行動療法、リエゾン療法 「認知行動療法」とは、痛みに関する間違った認識を修正するための「認知療法」と、痛みと行動の関係を知ることで、日々の生活の中でできることを増やしていく「行動療法」の2つが組み合わさった治療法を言います。 「リエゾン療法」は、心と身体の両サイドから治療を行うために、複数の診療科の医師が連携して行う治療法を言い、リエゾンとはフランス語で「連携」を意味しています。 脊髄(脳)刺激療法 「脊髄刺激療法」は、電極を脊髄付近に埋め込んで、電気信号によって脳を刺激することで痛みを取り除く治療法になります。 この治療法は、薬物療法などを行っても効果が見られないという場合に実施される治療法であり、特に脊柱管狭窄による坐骨神経痛に用いられることが多いです。 外科的療法 「外科的療法」とは、いわゆる手術による治療法のことを指し、坐骨神経痛の治療ではさまざまな治療法を施しても効果があまり見られない場合に、最終段階として用いられる治療法となります。 また、直腸や膀胱に障害が見られる場合にも外科的療法が検討されることが多いです。 坐骨神経痛を自分で治すストレッチ 自宅などで手軽に行うことのできる、坐骨神経痛を自分で治すストレッチになります。 足で「4の字」を作ることで梨状筋をしっかりと伸ばすことができるのです!• 仰向けに寝そべり、片方の足をもう片方の膝に引っ掛けるようにして4の字を作ります• 片足につき、5回ほど行うのを目安として下さい 息を吐きながら行うと筋肉が伸びるので、ストレッチ効果が高まります。 また、4の字の形が崩れてしまうと、効果が半減してしまいますので、4の字をキープすることを心がけるようにして下さい。 この方法ではやりにくいと感じたら、タオルを使ってみて下さい。 タオルを用意し、縦方向に畳んで細い棒のような形にします• 片足につき、5回ほど行うのを目安として下さい このストレッチを朝と夜の1日2回行うことで、症状の緩和が期待できますので、ぜひ継続して行うようにすることをお勧めします。 坐骨神経痛に効く!お尻が痛い時のマッサージ法 身近にあるものを使って自分でできる、お尻が痛い時のマッサージ法になります。 痛みのある部分にピンポイントでマッサージすることで、坐骨神経痛対策ができるのです!• 硬式のテニスボールを用意します• ボールを当てている足とは反対の膝を立て、ボール側に身体を傾けます• このままの体勢で、10秒~20秒キープして下さい• このマッサージを、身体の各部分の痛い場所にそれぞれ行うようにして下さい 硬式のテニスボールがない場合、大きさや硬さが似ている軟式野球のボールなどであれば代用できます。 ボールが硬すぎると痛みを伴いますし、柔らかすぎると効果が薄れてしまうので、硬式のテニスボールに近い硬さと大きさのものを選ぶようにして下さい。 ボールが当たっているところの筋肉が、10秒~20秒経つことで「ふわ~っ」と緩んでくるのがわかるので、この緩みを感じたら効果が出ている証拠になります! まとめ 坐骨神経痛の原因や症状、治療についてや、坐骨神経痛を自分で治すストレッチ方法やマッサージ方法などをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか? 坐骨神経痛は、日々の生活習慣を見直すことで改善や予防に繋がるので、身体を冷やさないことや肥満に注意すること、正しい姿勢をキープするなどといったことを心がけるようにしてみて下さい。 また、坐骨神経痛の症状が見られる場合は、その原因や疾患によって改善方法などが変わってきますので、自己判断せずに整形外科を受診して検査をすることをお勧めします。

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