糸 本 ネタバレ。 雪人YUKITO|ネタバレ4巻25

漫画「ゆりあ先生の赤い糸」31話のネタバレと無料読み放題

糸 本 ネタバレ

24 Roadshow[Fri. なので同じ作り手というだけあって中身もそのまま忠実に再現されています。 小説「糸」の方は主人公たちの描写や心情が細かく書かれています。 漣の感情に入り込んでいけるので、 自分がその場にいるような錯覚を感じるくらいです。 仲良くなるにつれて彼女が義父から虐待されていることを知ります。 漣は葵を地獄のような生活から助けてあげたくて二人で遠くへ逃避行をします。 漣は本気だったけれど葵はこんなことうまくいかないと現実的に考えていました。 真冬の山小屋、ふたりは暖をとりながら朝が来るのを待っていました。 葵の読み通り次の日の朝に大人たちに見つかりふたりの逃避行はあっけなく終わってしまいます。 それから8年、年号と共にふたりは20歳になりました。 平成21年 20歳:再会 あれから8年経ち漣は地元の北海道で、葵は東京でそれぞれが違う生活を過ごしていました。 その中友人の結婚式の招待状が届き、漣は東京へ。 その結婚式に懐かしいあの葵の姿がありました。 漣は嬉しくなって葵にもう一度話しかけます。 でもふたりの間には確実に8年という時は流れていました。 スポンサーリンク 「糸」映画の原作である小説のネタバレは? \お知らせ📢/ 小説「」が発売になりました📚 脚本家 さん自らが 書き下ろした作品です。 プロローグから始まって第一章の縦の糸、第二章の横の糸、第三章のふたつの物語、第四章の逢うべき糸。 中学時代の友達の竹原が葵の友達の弓と結婚するので東京へ向かうことになったのです。 平成元年の1月8日生まれの漣は周りから特別感を感じられていたが、自分はそこまで思っていないというちょっと大人びたところをもつ少年でした。 12歳の漣は始まってしまっている花火大会に間に合うように自転車に乗って向かいます。 しかし会場に着く手前で目の前の親子に気付かず自転車のまま漣は横転してしまいます。 そこで手を差し伸べたのが園田葵でした。 その瞬間葵に漣は恋に落ちていました。 「幼い頃から自転車で走り続けその道の向こうで漣は葵とめぐり逢ったのだ」 漣はこれを空港に向かう道中で思い出します。 この一文がなんと後々の伏線になっています! それから漣は葵との思い出をいくつも思い出します。 サッカーの試合の時に葵がお弁当をもって応援しに来てくれたことや、自分はサッカー選手になりたいという夢や葵の秘密ことも… 当時の葵は親の再婚相手から酷い虐待を受けていました。 漣はそんな葵の手を引いて逃避行をします。 でも幼すぎた漣はすぐに大人たちに捕まってしまい自分には何もできないと思うようになってしまいます。 「どんなに頑張ってもうまくいかないことがある」ということをこの年で感じるようになってしまいました。 大好きだったサッカーもやめて高校卒業と同時に今のチーズ工場に就職します。 そうして展望も情熱もない今の高橋漣が出来上がったのです。 第二章 横の糸(再会) 漣は竹原と弓の結婚式で葵と再会します。 葵のことを忘れたことはなかったのにいざ目の前にすると聞きたいことも聞けないまま時間は過ぎてしまいます。 そうこうしているうちに式も終わってしまいこのままではダメだと思った漣は葵の後ろ姿に駆け寄って声をかけます。 「園田!」 振り返った葵は当時の笑顔でこう答えます。 「漣くんと会えてよかった!」 この時のこの言葉には葵の後々にわかる色んな心境が隠されているんです! 読み進めていくにつれてわかる葵の心境が悲しくて切ないです。 漣が駆け寄ろうとした瞬間、葵は漣に背中を向けて一台の高級車に乗り込んでいきます。 運転席にいるのは30代の男性。 漣はその時全てを悟りました。 香も漣の気持ちを知っていて付き合うことを承諾しました。 香もそのころ10年間付き合っていた彼氏に裏切られ傷ついていました。 香は漣が同じ痛みを感じていると思い放っておけなかったのです。 穏やかな日常が過ぎていって気付けば1年経っていました。 1年のうちに傷もふさがりささやかな香がいるこの日常を大切にしようと漣は思うようになっていきました。 香と一緒に暮らす手続きをするために漣は役所に向かいます。 そこでなんと葵と再び再会するのです。 なんという巡り合わせ… 葵はどこにいるかわからない母親の消息を調べるために役所にきていたところに漣とばったり会ったのでした。 函館に母親の兄がいることを思い出すけれど今いるところからは結構距離があります。 葵は函館にいくべきか悩んでいると、漣が背中を押しました。 「終わらせようよ。 俺の中でもまだ終わってないものがあるんだよ。 今の生活を続けるためにも。 終わらせよう。 」 漣はこの旅で葵との過去を清算するために提案しました。 葵にとっても大事なことだったので了承しました。 そうしてふたりで一緒に函館に向かうことにしました。 暴力からも救ってくれなかったし、愛情を受けた記憶さえない母親に 「本当は一度でいいから抱きしめてほしかった」 と震える声で本音を話す葵。 ついには我慢していた涙が止まらなくなってしまい、泣くじゃくる葵を漣は抱きしめました。 葵はこのまま漣に甘えたい気持ちを抑えてただただ泣き続けました。 12歳の逃避行がやっと終わった瞬間でした。 普通に生きていく」 「じゃあわたしは世界中を飛び回ろうかな」 と、ふたりはお互いの道に向かっていきました。 (あなたがいてくれてよかった。 ありがとう。 さよなら。 漣くん) 葵は人生に一つの区切りがついたことを感じていました。 第三章 ふたつの物語(それぞれの人生) 漣は香と結婚をします。 香の妊娠び子供の誕生を楽しみに待つ漣。 妊娠からしばらくして香の癌が発覚します。 香は子供を産むことを優先に考え、自分の治療は子供が生まれてからにしたいと決めていたので漣がどれだけ言っても香はその意思を変えることはありませんでした。 漣と香の元に可愛い娘は無事に生まれすぐに香も癌の治療をしたおかげで無事に治療がうまくいって、3人で穏やかに暮らしていました。 娘結が3歳になった年に香の癌が再発してしまいます。 そのまま香の癌は治ることなく若くしてこの世を去ってしまいます。 水島というのは竹原と弓の結婚式の日葵を迎えに来ていた外車の男です。 水島はお金だけ残して葵の前から姿を消しました。 葵はキャバクラ時代に仲が良かった高木玲子からの誘いでシンガポールに向かいます。 高木玲子の紹介でネイリストとして働くことになります。 しかしそんな玲子はお客ともめて会社をクビになってしまいます。 その時葵は独立を決意し自分で会社を作ります。 でもそこでも玲子は事件を起こして葵は会社をたたまなくてはいけなくなります。 第四章 逢うべき糸 漣は北海道で7歳になった娘とふたり穏やかに暮らしていました。 葵はシンガポールから戻ってきて東京で生きていました。 漣と葵はそれぞれの場所で平成最後の年を迎えようとしていました。 最期にふたりがあったあの結婚式の日からもう10年も過ぎていました。 もうふたりを結ぶ糸はとっくに切れてしまっていたかのように思いました。 でも糸は切れてはいなかったのです! 北海道の「子ども食堂」と呼ばれる場所で奇跡的に葵は漣の娘と出会います。 葵がなぜそこへ向おうとしたかというと、新聞に葵が小さい時に通っていた食堂のおばちゃんが初めて自分のご飯を食べた女の子に会いたい。 と葵の話をしていたからです。 食堂のおばちゃんがその子の父親のことを教えてくれて葵は確かではないけれどもしかしてこの子の父親は漣なのではと思います。 迎えに来たという父親の背中を見るとそれは間違いなくあの漣でした。 葵はその後ろ姿を見送るだけで追いかけることはしませんでした。 その努力が実り漣のチーズは東京の三ツ星レストランに採用されることになりました。 漣は仕事も生活も順調なのに何かが足りないと感じていました。 「さっきね」 と話し始める結。 結は、さっきまでいた子ども食堂である女の人にあった話をし始めました。 「その人ね、あのおばあさんのところで、初めてご飯を食べた人なんだって」 漣はとっさに立ち上がり走り出しました。 しかしチーズ工房のオーナーに呼び止められてしまいます。 我に返った漣はどこか諦めたような笑顔を浮かべました。 その時。 「命中」 漣の背中に投げられたのは小さなどんぐりでした。 結が投げたものだったのですが、これと同じことを生前の香がやっていたのです。 香に背中を押された気がした漣は弾けるように走り出しました。 平成が終わるまであと10分。 葵は次の人生に思いを馳せフェリーに乗り込みます。 その瞬間。 「園田!」 その声がどこか遠い場所から聞こえた気がした葵は、タラップを駆け降ります。 体が勝手に動くのを衝動のままに声がした方へ走り出していました。 何度も諦めてしまったけれど最後葵は立ち尽くす漣の手を掴みました。 そしてふたりは抱きしめあいました。 フェリーの汽笛が鳴る中漣は葵にかけた言葉は、葵にしか聞こえませんでした。 やっとふたつの糸が交わったそんな瞬間でした。 もうすでに新しい時代が始まっていました。 楽曲自体もそうだからか、とても壮大な物語だと感じました。 歌詞を思い描きながら読むと、より物語の中に入り込めそうな気がします。 今まで私が読んだ小説の中でもかなりおすすめです。 — future 未来 Em7j7DDjcTCh5Xn さん、 さんW主演映画「 糸 」の小説版を読了。 脚本家の方が書かれた小説なので小説ならではの表現がイマイチで「この人物はあの人物といるの?いないの?」と若干、分からなくなった。 その点を目を瞑ればとてもいい物語。 本を読んで初めて泣いたかもしれない。 — メガネガティヴ a. お互い好きなのになかなかお互いの気持ちを伝えられないもどかしさが最後の結末をより一層感動的な結末にしてくれました。 わたしはこの絆はふたりだけではできなかったんじゃないかなと思います。 ふたりを取り巻く周りの人達がいたからこそふたりの糸は途切れずにずっと繋がっていられたと思っています。 映画「糸」原作の小説「糸」は主人公たちの思いや考えが描写されているのでとても分かりやすくなっています。 その時の漣の思いや葵の思いが分かりやすいので小説「糸」を読んでから映画「糸」を観てもとても楽しめると思います。 元々2020年4月24日公開予定だった映画「糸」ですが、今はコロナの影響で延期になっています。 今のところ公開日は未定になっていますが、落ち着き次第公開になるでしょう。

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雪人YUKITO|ネタバレ4巻25

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奨奈です! 読んだ本の感想を書いています。 作中のフレーズも抜粋しながら 若干自分語り多めに書いています。 今回は、林民夫さん作「糸」を読みました。 中島みゆきさんの大ヒット曲である「糸」を物語化した小説です。 死ぬほど心に響きました。 このセリフ、私だから言えるんだと思います。 だって本当に死んだから。 この本を読んで、心が苦しくなって、感動して、希望を得て、終わりを知って、心に響いて、一旦死んだ私だから いや本当に冗談抜きで、現在病院にいる私が言っています。 この本を読むと、 人は出会うべき人に、出会うべきタイミングで出会っているんだと思い知らされます。 運命の赤い糸は確かに存在していて、でもその糸は絡まったり解れたり時には切れてしまうことがあることを知ります。 人を「誠実に愛する」とはどういうことかを考えさせられます。 あなたは、10年以上かけて誰かを愛し続けたことはありますか?「好きでい続ける」ではありません「愛し続ける」です。 ずっとずっと誰かを思い、その人の幸せを願い、思いを馳せた経験がありますか? そしてそれだけの強い気持ちがあるからこそ、行動せずに耐えた経験がありますか? きっと、ほとんどの人が経験したことはないでしょう。 ここまで本気で人を好きになれる可能性を秘めているって、人は本当に素晴らしい生き物ですね。 えぇ、私は心に決めましたとも、何年経っても何十年経っても、この本をくれた彼を想い続けます。 その時の感情が「恋」や「愛」のままであるかどうかはわかりません。 他の誰とも出会っていないとも言い切れません。 でも私は、何年経っても彼の幸せを願い続けると決めました。 決めましたというよりも、絶対そうなるだろうなと感じました。 この本、この本の元となった楽曲のタイトルにもなっている 「 糸」。 これは一人ひとりの人生を糸に例えているのですが、この小説を読むことで、 人生は1本2本の糸で構成されているわけではないのだと気付かされます。 自分という糸の周りに、あの人の糸、この人の糸、まだ見ぬあの人の糸が多数存在していて、それらの糸が、触れ合うべきタイミングで触れ合い、必要に応じて絡み合い、必要に応じて切れ、必要に応じて巡り逢う、そんな風にして人生はできているんだなということに気付かされます。 人生において無駄な出来事なんて、本当に何一つないんだと、思い知らされます。 今まさに苦しさの真ん中にいる人に、「だから安心してね」と言っても簡単に信じることはできないと思います。 ですがこの本を読むことで見える世界が絶対にあるはずです。 今起きている出来事の意味を考えることができるはずです。 だから、そんな人にこそ読んでほしい小説だと、思いました。 ちなみにこちらの小説、 主演:菅田将暉さん/小松菜奈さんで、映画化されました。 当初2020年4月24日に公開予定でしたが、コロナウイルスの影響により、延期となっています。 その映画版の予告がもう泣けるのでぜひご覧ください。 [裏表紙「糸/林民夫」] 北海道で生まれ育った高橋漣は、花火大会で出会った園田葵に一目惚れ。 彼女が養父から虐待されていることを知るが、まだ中学生の蓮には何もできなかった。 それから八年。 漣は地元のチーズ工房で働き、葵は東京にいた。 遠い空の下、互いを思いながらも、すれ違いと別れを繰り返す二人。 それぞれの人生を歩んできた男女が、再び巡り逢うまでの物語。 読む前のイメージ 存在こそは知っていたものの、中島みゆきさんのファンでもなければ、曲から派生した小説を普段読まないこともあり、手に取ろうという意思は、初めありませんでした。 そんな私がこの本を読むことになったのは、彼がくれたから、でした。 会えなくなる何日前だったでしょうか。 本を手に取った瞬間に思った最初の感想は「あ、これ知ってる」程度でした。 そして裏表紙を見て息を飲みました。 「互いを思いながらも、すれ違いと別れを繰り返す二人。 それぞれの人生を歩んできた男女が、再び巡り合うまでの物語。 引用:裏表紙 」 彼は、この裏表紙を見て私にプレゼントしようと思ったのか、それとも単に話題の作品だから手に取ったのか、定かではありません。 でも、彼がくれたことに意味があるこの本を、読まないわけにはいかないと思い、読み始めることにしました。 ちょぴっとネタバレ 主人公は 高橋漣 ( たかはしれん )と 薗田葵 ( そのだあおい )の二人。 その他にそれぞれの友人などが登場します。 この記事ではある程度焦点を絞るため、主にこの二人のことにのみ触れて解説します。 平成13年冬・美瑛 北海道の美瑛に住む中学生の漣と葵が、親の目を盗み無謀な旅に出ようとしているシーンから始まります。 旅の行き先は海を渡った先にある青森。 二人は雪が降る寒い冬の日に、旅を目論みます。 ただの家出ではありませんでした。 この旅の目的は、蓮が葵を助けることでした。 葵は、母親の彼氏 養父 から日常的に虐待を受けており、そのことを知った漣が、助け出すために計画したことでした。 しかしこの逃亡は、警察の手により1日で終わらされてしまうことになります。 複数人の警察に見つかり、それぞれ別々の方向に引き裂かれる蓮と葵。 「漣くん!漣くん!」「葵ちゃん!!」と何度も叫び合う二人のシーンに心が痛みました。 警察の方も仕事とはいえ、何も事情を知らない大人が二人を引き裂くシーンです。 蓮にとっても葵にとっても絶望的なシーンだったことでしょう。 そして警察により引き裂かれた二人は、会えなくなります。 平成21年・東京 引き離されてから8年の年月が経ち、二人は東京で開催された友人の結婚式で再会します。 その日を迎える前から葵に会えることを知っていた漣は、何を話そうか、どう話そうか、何を聞こうか、様々なことを考えますが、本人を目の当たりにし、言葉が上手くでてきません。 結局、簡単な挨拶と他愛もない会話だけをして再び別れそうになる二人ですが、漣はそれじゃだめだと思い直し、去っていく葵を追いかけ声をかけます。 漣の声に振り返り、「漣くんと会えてよかった」と告げる葵に、近づこうとする漣ですが、葵は知らない男性の車の助手席に乗り去っていってしまいました。 このシーンのあとの一節が、私の心にも刺さったので抜粋します。 [抜粋 p54] 一度引き離された手は二度と元には戻らない。 二度目のチャンスはこの世界にはないのだ。 わかっていたはずだった。 この再会にひそかな期待をよせていた自分のあさはかさを笑うしかなかった。 なぜ走ったんだ。 いまさらなにを再び掴もうとしていたのか。 もし二人の物語があったとしたら、これが終わりの光景なのだ。 漣の気持ちを思うと切ないです…思い続けていたのは、忘れられないでいたのは自分だけだったのだと悟るシーンですから。 でも私が漣でも期待を寄せるだろうし、走るだろうし、掴もうとしてしまうだろうなぁ…。 でも大丈夫です。 まだ小説の10分の1くらいしか進んでいないページでの出来事です。 平成21年・美瑛 葵との再会後、北海道に戻りしばらく経った頃、漣は地元のチーズ工房で働き始めます。 そしてその工房で働いていた 桐野香 ( きりのかおる )と付き合い始めます。 一緒に過ごして、一緒に働いて、一緒に笑い合って、一緒に暮らして。 何の変哲もない日々を過ごす漣は、 「普通に暮らせること」の幸せを噛みしめます。 かつて葵が望んでも手に入らなかった生活がコレなんだと、今ある日々をとても大切に感じます。 しかし私はこの「幸せを感じるシーン」すらも「思い出に苦しんでいるシーン」なんだと感じました。 幸せを感じられているのは過去のおかげではありますが、未だに過去の出来事が漣を苦しめているのだなと、思いました。 そして、どうか、彼にとって私もそんな存在でありたいと思いました。 彼には幸せになってほしい。 心からそう思います。 でも、その幸せの片隅に、私との思い出が存在してくれていたら、嬉しいなと思います。 そして漣は「この町で普通に生きていく」と心に決め、暮らしていきます。 平成22年・美瑛 漣は香と暮らしていく手続きをするために区役所を訪れます。 そしてそこで思わぬ人と出会います。 葵です。 葵は母が危篤であると聞いて戻ってきたはいいものの、住所の情報がなく、調べるために役所を訪れていました。 神様って本当にいたずらが好きですよね。 どうしてこういうタイミングで再会をさせるんでしょうね。 葵にとって母親とは「虐待を黙認していた人」でしかありません。 葵は「恋人の暴力が娘に向けられているのを止められなかったことを一度でいいから謝ってほしいから会いに来た」と言います。 漣は一緒に探すことを伝えます。 このときの漣の言葉がジーンときたので抜粋します。 [抜粋 p113] 俺、あれから、あんなことはなんでもないような振りをして生きて来たけど、なんでもなくはなかったんだ。 なんでもなくはなかったんだよ。 ああああああああ…… どうか、あのポーカーフェイスの彼も同じ気持ちでありますように… そして漣と葵は、過去の出来事を精算するためにも、葵の母親探しを続けます。 母親を探しながら移動している最中、葵は引き裂かれたあの日以降のことを漣に話しました。 虐待に気付いた警察から逃れるために養父は失踪したこと、母親と一緒に東京に引っ越したこと、学費を稼ぐために水商売の仕事を始めたこと。 しかし葵はすべてを話しませんでした。 水商売で働いたあとにどうなったのか、友人の結婚式の日に迎えに来ていた男性は誰だったのか、その人と一体なにがあったのか。 現在その人と沖縄で暮らしている理由は何なのか。 ネタバレになってしまうので私もここには書きません。 あのあとの葵の人生も色々なことが起きていました。 出会う人も問題のある人ばかり。 でも、そういう人こそほど優しい心を持っているんだなと思いました。 作中には車で迎えに来ていたあの男性の過去も、描かれていますが、本当に胸が苦しくなりました。 やっぱり 「 正しい愛され方」をされていない人は、「 正しく愛したくても愛せなくなってしまう」のだなと、改めて感じました。 兎にも角にも、葵がこの人と出会えてよかった。 そして母親を探す二人を待ち受けていたのは、葵の母親が既に他界しているという事実でした。 ここで葵は、葵の母親の過去について知ることになります。 どんな恋愛をしてどんな人を好きになって、葵の父親はどんな人で、なぜその人と一緒に居なくなってしまったのか、離れたあとどうしたのか、一人で葵を抱えどんな気持ちでいたのか、葵は知ることになります。 葵の母親はどんな過去があったと思いますか? そして葵は消え入りそうな声で漣に「一度でいいから謝ってほしかった」と言います。 そしてその言葉に続けて「でも、本当は、一度でいいから、抱きしめてほしかった」と涙を流しながら言葉にします。 そんな姿を見て、葵を抱き締める漣ですが「漣には今の人生がある」「離れないと」と葵は感じます。 しかし 意思とは逆に、漣にしがみつく葵。 あーーーーー想像するだけで胸が苦しくなります。 そんな二人ですが、このあと空港で、しっかりと別れを告げて離れます。 「俺は、ずっとあの町で普通に生きていく」 「じゃあ私は世界を飛び回る」 と笑い合い、お互い力強く、さよならを伝え合いました。 さよならを告げたあとの葵の行動と心情に、心が苦しくなりました…。 平成23年・美瑛 香と結婚した漣は、幸せな日々を送っていましたが、妊娠が発覚したあとに香に腫瘍が見つかります。 漣も香の両親も、出産より癌の治療を優先してほしいと伝えますが、当の本人がそれを受け入れようとしません。 「治すから。 絶対治すから。 絶対生きるから」と言い切る香はとても格好良かったです。 そして香は無事に出産を果たします。 本当に、本当によかった。 それから3年、二人の子供である結もすくすくと成長し、香の癌も再発せずに順調に日々を過ごしていた漣ですが、神様のいたずらですね、香は癌を再発してしまいます。 治療して助かる見込みもなく、みるみるうちに衰弱していく香。 そして香は平成26年の秋に命を引き取ります。 最後の漣と香の会話が、すごく深くて、ぜひ世の中に広めたい会話でしたので抜粋させていただきます。 大好きな人と離れてしまった人、もう一度巡り逢いたい相手がいる人は、特にゆっくり真剣に読んでいただければ幸いです。 [抜粋 p196] 「運命の糸って私はあると思う」言葉は、どこか遠い場所から聞こえてくるような気がした。 「でもその糸はたまにほつれる。 切れることもある。 でも、またなにかに繋がる。 生きていれば必ずなにかに繋がる。 そういうふうにできてるんじゃないのかな、世の中って」香は、目に見えない森厳としたなにかを見つめているかのようだった。 「結のこと頼むよ」「もういいって」「でも漣には……」「聞きたくねえんだって!」「これだけは言わせて!」たまらず出てしまった漣の大声より、さらに大きな声を香はかぶせた。 「誰がなんと言おうと、この人生に悔いはない。 私は幸せだったんだから」 ああああああああああああああああ もうね、案の定ね、私は大号泣でしたよ。 夜、北海道のまだ風が冷たい浜辺で。 なんでそんな場所で読書をしていたのかはいつの日にか記事に書きますね もうね、どうして人生って一筋縄でいかないんでしょうね。 どうして同じ人を何度も苦しめて、そのたびに幸せな時間も与えるんでしょうね。 でも香も発した 「生きていれば必ずなにかに繋がる」というのは、本当なのだと思います。 何にも繋がらない人って、本当にいないんだと思いました。 さて、このあとの出来事はネタバレになってしまうので書きません。 このあと漣と結はどんな生活を送ると思いますか? 漣と葵の関係はどうなっていくと思いますか? 恐らく今あなたが想像しているパターンのどれでもありません。 漣が葵を探しに行く?違います。 漣と葵がまた偶然に再会して思いを伝え合う?違います。 結まで死んでしまう?違います。 葵も病気になってしまう?違います。 うあああああああ思い出すだけで目がうるうるしてきます。 きっついなー。 ああああああああ、でも本当に感動する、いい最後でした。 書きたい、書きたいけど書きません!書いてしまってこの本の読者が減ってしまうのは淋しいので!!ぜひ、この小説を手にとって、あなたも最後のシーンを見てほしいと、思います。 最後に、この小説の元となった中島みゆきさんの大ヒットソング「糸」の動画をカバー版ですが貼っておきます。 この小説を読んでいなくても心に響く名曲なので、聴いたことがない方は、歌詞にも注目しながら、ぜひ一度聴いてみてくださいね。

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映画「糸」小説ネタバレ‼︎あの名シーンはどこで?

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小説のあらすじと少しネタバレ 平成13年 出会いと初恋 友達の直樹と花火大会に出かけ、自転車でこけた漣にばんそうこうをくれたのが葵でした。 それから二人は時々会って話したり、漣のサッカーを葵が見に来てくれたりして小さな小さな愛をはぐくんでいました。 夜逃げのように突然いなくなった葵を、漣は探し出して訪ねます。 葵は義父から虐待を受けていました。 それを知った漣は「葵ちゃんは俺が守る」と、葵を連れ出しかくまいますが、結局警察に見つかってしまい、2人は引き離されてしまします。 そして、葵と母 山口紗弥加 は北海道を出ていってしまいました。 平成21年 再会 さよならを言うこともできないまま別れてしまって8年後、漣は北海道から出ることもなく、美瑛のチーズ工房で働いていました。 幼なじみの直樹 成田凌 と弓 馬場ふみか が結婚することになり、漣と葵に再会する機会が訪れます。 8年の思いがこみ上げながらも、うまく言葉を交わせない2人。 そこへ、ベンツの男・水島 斎藤工 が迎えに来て葵は帰ってしまいます。 水島は葵がキャバクラで働いていた時に手をさしのべ、葵が大学に進む援助をしてくれた人でした。 平成22年 函館 葵は9年ぶりに北海道の地を踏みました。 母が病気で北海道に帰っていると知って、どうしても最後に謝ってほしいと思っていました。 そして、母親の居場所を探すために訪れた町役場で、偶然にも漣に会います。 母親の手がかりがつかめなかった葵は、漣の車で函館のおじさんのところへ向かいます。 しかし、母はすでに亡くなっていました。 葵は漣にお礼とさよならを言って沖縄へと帰っていきます。 しかし、そこに水島の姿はありませんでした。 平成23年 結 チーズ工房の先輩・香 榮倉奈々 と結婚することを決意した漣。 香のおなかに新しい命が宿っていることを知り、この生活を愛し続けていこうと思っていた矢先、香が乳がんであることがわかります。 娘の結 ゆい を出産し、抗癌剤治療や放射線治療も受け、香の病状は落ち着いているかのように思われました。 しかし、病魔は確実に香の体を蝕んでいました。 平成26年、香は最愛の夫と娘を残して亡くなりました。 平成30年 シンガポール 水島がいなくなったあと、葵はキャバクラ時代からお世話になっていた玲子 山本美月 に誘われ、シンガポールでネイリストとして働いていました。 そして、独立起業して7年経ったある日のこと。 玲子が会社のお金で不動産投資をし、多額の借金を作って逃げたことが発覚します。 葵は事業をたたんで日本に帰ってきます。 平成31年 美瑛 あと少しで平成が終わるというある日、シンガポールで一緒に事業をしていた冴島 高杉真宙 が葵に会いに来ます。 葵は自分にとっての運命の人だと言い、シンガポールで待っていると伝えて帰っていきます。 葵は冴島の気持ちに応えようと空港に向かう途中、幼いころご飯を食べさせてもらっていた近所のおばあさん 倍賞美津子 を取材する動画を見て、行き先を北海道に変更します。 おばあさんのところで温かいご飯を食べて「お帰り」と言われ、涙を止められない葵を一人の女の子が抱きしめてくれました。 その女の子は漣の娘でした…。 小説の感想 中学生だった漣と葵は、互いに求め合い必要としあっていたのに、大人の力に逆らうことも現状から逃げ出すこともできませんでした。 言葉を交わすこともできないまま、引き裂かれてしまうことになった2人。 2人がともに過ごした時間はそんなに長いものではありませんでした。 それでも、魂が触れ合うような出会いは、運命の糸は、どんなに細くても、どんなに時間がかかっても、再び手繰り寄せられるのです。 あと一言、もうあと一言、気持ちを伝えれば…。 すれ違う2人にヤキモキしながらも「出会うべき時に、出会うべき人に出会う」ということを、何の根拠もなく最後まで信じながら読むことができます。 それは、きっと中島みゆきさんの『糸』の力なのでしょう。 映画の脚本家である林民雄さんが執筆しているので、おそらく映画も同じ内容で構成されているのだと思います。 美しい2人の運命の出会いをスクリーンで見るのが楽しみです。

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